2019年6月15日土曜日

カレコでCX-5に乗りました。


カレコを使ってCX-5に乗りました。いい車だという話はウェブや雑誌の記事やYouTubeの試乗動画など色々なところで目にしていて、とても興味がありました。サイズが大きすぎて駐車場に入らないために、自分で買う車の候補にはならかったため、マツダのお店に試乗しに行こうとはなりませんでした。買えない車の試乗に行くのは気が引けて・・・

ということで、今回働き方改革のおかげで強制的に有給を取らされた平日に、たまたまCX-5が空いていたため借りてみました。


借りたのはソウルレッドクリスタルメタリックの20S(だと思われます)。まず最初にパッとみて思ったのが「デカイな」というものでした。全長×全幅×全高が4545×1840×1690mmというサイズは、ウチのC180カブリオレの同4700×1810×1410mmと比較して全長はカブリオレより約15センチ短く、全幅が2センチ広く、全高が28センチ高いというサイズ感。全長の短さを補って余りある全高の高さが「デカイ」と思わせたのだと思います。


乗り込もうとドアを開けると、実に乗り込みやすい。フロアが高い感じもなく、ドアも短いので遠慮なく開けられる。座った感じも自然。ポジションもきっちり取れます。視界も高くて見晴らしが良く、運転しやすそうです。実に素晴らしい。


走り始めても「運転がしやすい」という印象は変わりません。見晴らしのせいか車体の大きさは感じませんし、自信を持ってドライブできます。細めの道でも見切りが良く、不安な感じはありませんでした。
乗り心地も良いです。この車、スポーツモードとノーマルモードのモード切り替えができるのですが、そのどちらのモードでも市街地高速共に乗り心地良好でした。ただ、モード感で足回りの変更は感じられなかったので、もしかするとモード切り替えはエンジン部分だけなのかもしれません。
柔らかさという尺度で見た時、その乗り心地の柔らかさはC180カブリオレのコンフォートとスポーツの間、8割スポーツ寄りくらいのイメージです。
上下方向(天地方向)の柔らかさは前述の通りで良好なのですが、気になるのが左右方向(水平方向)の微小な揺れが発生することです。上下方向に少し大きめに揺れる時、付随して横方向へのわずかな揺れを感じます。本当にわずかなのですけど、なんだか揺すられるような感じで余り宜しくない。今回の個体は既に3万5千キロを走行しているので、ブッシュ等の劣化による個体差によるものかもしれません。ただ、このプルプルは気になりました。


エンジンは好調そのもの。特にパワフルなわけでもないですが、力不足を感じることもありません。それより気になったのはミッションです。あまり事前情報を仕入れず乗ったので、帰ってきて調べるまでCVTだと思っていました。発進時等にエンジン回転の上昇と速度の上昇とが感覚的にシンクロしないCVTと同じ感覚があり、てっきりそう思い込んでいました。調べてみて6ATだとわかった時は驚きました。その位滑り感があったんですよね。。。シフトショックが全く感じられなかったこともCVTだと思い込んだ一因なので、そういう意味ではとてもスムーズなミッションだと言えると思います。

音関係は少し気になりました。ロードノイズが大きいことと、外音の侵入が大きいことです。ロードノイズはSUVということもあってタイヤのせいだろうと思います。ですからよりに気なるのはロードノイズ以外の外音が結構侵入してくること。試しに窓を開けて走ってみたのですが、その時に聞こえる音と窓を閉めて走っている時に聞こえる音とは音量以外同じで、「意外とカットされないんだな」と感じました。C180カブリオレの場合、窓を開けている時(屋根を開けている時)と締めている時とで、同じ道を走っていても聞こえる音の種類が変わるんですよ。ある種の音成分はカットされてるという感じなんです。そこは結構違うなと思いました。


ACCの出来は良かったです。ステアリングスイッチの位置も適切で、説明を受けなくても何をどうすればACCを起動できるのかすぐにわかりました。特に良かったのが前走車がいなくなった時の再加速で、これは明らかにC180カブリオレよりも自然でジェントルでした。カブリオレの場合、結構暴力的に再加速することがあるのでね。首都高での前者追走についてはカブリオレの方に分がある感じです。ブラインドコーナーになっているようなところで前走車をロストするようなことが何度かありました。
CX-5の場合、レーンキープアシストはACC使用時でなくても時速50キロを超えると積極的に介入してきます。一方のC180カブリオレは、ACCオンの状態じゃないと介入はありません(と思います。少なくとも私はACCオフ時に介入に気づいていません。間違ってたらすみません)。ここはメーカーの考え方の違いなのかなと思いました。ステアリングお任せでのコーナー進入における安心感はカブリオレの方に分があります。これは速度が速くなると特に顕著で、その理由は介入のタイミング、つまり勝手に曲がり始めるタイミングが、私が自分自身で操作する時のステアリング操作タイミングにより近いからです。これは好みの問題になると思うので、人によってはカブリオレの介入タイミングは早すぎて怖い、となる可能性もあります。
何れにせよ、運転支援軽装備の出来はとても満足のいくものでした。高速走行、楽でした。


ヘッドアップディスプレイもついていました。ナビ時には方向を示してくれますし、若干暗いのと解像度が高くないかなと思いましたが、機能としては十分以上のものだと思います。運転の楽さに大きく貢献していると思います。

CX-5を運転して、全体的な印象として頭に浮かんだのは「MINIに似てる、BMWに似てる」というものでした。何というか、ちょっとドライな操作感というか、スッキリ爽やかで素っ気ない感じのドライブフィールがMINIやBMWに似てるな、と。例えて言うなら、イチローさんの様なイメージ、中田英寿さんの様なイメージです。選手として能力が高い事に疑いがなく、その取り組み方がストイックでドライ。そんな感じの印象が、とてもMINIやBMWに似ていると思いました。

私が大好きなフィアット500は芝犬を想起させます。それも遊び盛りのやんちゃな柴犬。人懐っこくもあり、気分屋でもあり、時に手がつけられないけど、なんだか可愛い、目が離せない、そんな感じです。
C180カブリオレはフレディーマーキュリーのイメージです。当然のごとく実力は申し分ない。でも妙に派手で風変わりでクセがある。ねっとりとウエットな感覚。今回CX-5に乗ってみて改めて感じたのがこの「C180カブリオレのあらゆる操作感、反応から感じられるねっとりとした感覚」です。華美な感じとねっとり感とがちょっと退廃的な感じを醸し出していて、その感覚は結構好きです。今のところC180カブリオレをとても気に入っている理由の一つがこの感覚なんだな、と再確認させられました。


総合的にみて、CX-5はとてもいい車でした。みなさんが揃っていい車だという理由が良くわかりました。それでいて今回の20Sだと価格は約260万円。評価されないわけがないです。というか、高く評価しなかったらおかしいです。個人的にはBMW同様に「いい車ということは重々わかるけど萌えない」系なので買うことはないでしょうけど、カッチリとした車が好きという人にはどストライクだと思います。いい車に乗れてとても楽しい有給消化になりました。

それでは。

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