2019年5月11日土曜日

C180カブリオレスポーツに試乗


さてCクラスカブリオレです。
今回試乗したのはC180カブリオレスポーツにレザーエクスクルーシブパッケージとレーダーセーフティパッケージの付いた個体です。もし買う場合はこの仕様になるだろうな、という仕様ですね。
車体色は黒、幌は赤の、これまた「買うならこの組み合わせかな」仕様です。なお、内装は黒だったので、もし私が買うとしたら内装は赤か白にすると思います。


どうでもいい話ですが、オープンカーの車体色と幌色の組み合わせにおける私の好みは
  1. 黄色車体+黒幌
  2. 黒車体+赤幌
  3. 赤車体+ベージュ幌
  4. シルバー車体+赤幌
といった感じです。このうち、Cクラスのカブリオレで実現できるのは②と④だけになります。まあ、あの車体に黄色という設定は普通ないでしょうから仕方ないですし、あっても選ぶかというと少し微妙な気はします。黄色はもっとスポーティか、あるいはもっと可愛らしいデザインじゃないときついかな。

ということで、黒車体に赤幌の組み合わせは願ったり叶ったりでした。欲しい組み合わせが実車でどんな感じか確認できましたからね。
実車で見てみて、思った以上に良かったです、この組み合わせ。Cクラスのデザインに実によくにあっています。セダンベースのクーペをオープントップにした形状に、ちょっとクラシカルにも映るこの配色は実にマッチしています。これだけでかなりグラつきました。


さて乗ってみてですが、乗り込んでまず驚いたのは車体寸法からイメージしていたのとは大分異なるタイト感でした。以前セダンのCクラスに乗った時はもっと運転席のイメージもゆとりがあったように記憶しているのですが、それとは異なってかなりタイトなイメージ、車体が一回り以上小さくなったかのようなタイト感を覚えます。言うなれば、MINIコンバーチブルと変わらないサイズの車といったイメージすらあります。下手すると、運転席で感じるタイト感だけで評価するならMINIよりもタイトかもしれません。全くと言っていいほど、MINIより大きな車に乗ったという感じはしませんでした。ルームミラーを見なければという条件付きではありますが。

操作系はMINIとは全く違います。というより、他のメルセデス車同様にメルセデス以外の車とは全く違います。パワーシートのシート調整はシートではなくドアにありますし、シフトレバーはコラムから生えてますしね。まあ、この辺りは慣れの問題でしょう。今ではMINIのエンジンボタンがセンターコンソールにあることにも慣れましたしね。
しかし、全ての調整が電動なのには感心しました。そしてさらに感心したのはリアシートに乗り込んだ時です。Cクラスカブリオレは当たり前ながら2ドアなのでフロントシートを移動させてから乗り込むのですが、そのフロントシートの移動が電動なんです。フロントシートの肩口にあるレバーを引くと少しフロントシートの背もたれが前側に倒れ、と同時にシート自体が電動で前に動き出します。このシステムを知らずに乗り込んだので、ちょっと驚きました。ただ、ぶっちゃけた話をすると、この機能はなくてもいいかな、と思いました。ちょっと動作がスローなのでね。毎度毎度これだと、江戸っ子としては若干イラつくかも。。。

そしてもう1つ驚いたのは、フロントシートに座ってドアを閉めるとシートベルトアンカーが車体からせり出して、シートベルトを締めやすくしてくれることです。なんかメカメカしくて、近未来の車って感じです。
そして、シートベルトを閉めると電動で増し締めしてくれます。これは知っていましたが、久しぶりにされると違和感は感じますね。まあこれも慣れるでしょう。


さて本題のオープンについてですが、オープンにする操作はCクラスの方がMINIより楽ですね。というのも、MINIの幌スイッチはオーバーヘッドコンソールにあり、操作の際には(腕の短い私には)結構前目に身を乗り出す形になる必要があるので。一方でCクラスの幌スイッチはセンターコンソール後方、丁度コマンドシステムの入力デバイスの後方に位置していて、無理のない体勢でオープンにすることができるのでね。ただ、これは本当にそうなのかはハッキリしないのですが、エンジンがかかっていないと車内のスイッチでは幌の開閉ができない様です。MINIの場合はエンジンかかっていない状態(アクセサリー電源オンだけの状態)でも開閉できるので、本当にエンジンオンじゃないと開閉できないなら少し不便かな。

オープン時の運転席からの開放感についてはMINIに若干分がありそうです。というのも、MINIの方がフロントスクリーンが遠く直立気味なので、頭部が守られてる感が薄いんですよね。ただその感じが開放感にもつながっていて、オープン感はMINI優勢って感じです。一方で、上方への視界の広さはCクラスに分がありそう。フロントスクリーンが寝ているので、少し目線をあげるとフロントスクリーンエンドを超えて空、って感じです。ただ、これは私が試乗時に高めのシートポジションを採ったせいかもしれません。なんか、フロントスクリーンエンドが顔に刺さってきそうな感じすらする状態だったので。もう少しシートを低くしたら印象が変わる可能性も。。。


さてオープンで走り出します。まあ、車の出来がいいのは事前の予想通りです。定評のあるCクラスですからね。スポーティというよりはどっしりとした乗り味です。C180なので加速等は期待できないだろうなと思っていたのですが、そんなこともなく、MINIのクーパー仕様で満足な私には十分以上のパワー感でした。もちろん、アバルト595コンペのような血湧き肉躍る何かはここにはありません。
期待のエアサスですが、乗り心地はどのモードでも良好でした。正直なところ、街中の試乗ではモードの違いはあまり明確には感じません。コンフォートだと路面の継ぎ目のいなしが気持ち柔らかいかな、という程度です。もう少しスピード上げれば明確に分かったのかもしれませんが、何せ最高速で40キロ位しか出せませんでしたから、まあ仕方ないですね。ただ「乗り心地は何れにしても良い」ということだけは分かりました。この点ではコンペが比較にならないのは当たり前として、MINIよりZ4より良かったです。まあZ4もスポーツカーなので当たり前ですね。


さてさて一番気になっていたオープン感です。これに関してはやはり4シーター、風の巻き込みはZ4より明確にあります。レザーエクスクルーシブパッケージを付けるとエアキャップとドラフトストップが付き、ボタン1つでその出し入れができるのですが、オフでは当然ですが、オンでも風の巻き込みはある程度感じます。とは言え、女性の髪が若干揺れる程度ですが。ただ、この巻き込みがオープン感をものすごくもたらしてくれるんですよね。私にとって、オープン時の風の巻き込みは重要です。是非「適度な」巻き込みはあって欲しい。丁度、そよ風が頬を撫でるくらいの巻き込みがあって欲しい、そう思っています。そういう意味では、このCクラスカブリオレはバッチリです。惜しむらくはエアキャップをオンにしてると若干不恰好になる事ですかね。私なら街中でオープンにする場合はエアキャップオフで乗ると思います。高速でどのくらいの効果があるものなのか試せていないのですが、もしエアキャップを上げると100キロでも快適なら完璧です。雨降らない限り常にオープンな(あと夏場以外)、オープンカーライフを送ることのできる可能性が見えてきます。

試乗の後半、ドライバー交代してリアシートにも乗ってみました。リアシートでは一転してMINIよりも開放感がありました。リアシートのバックレストがほぼ直角なのはMINIもCクラスも同じなのですが、座った時の肩とボディ上端との位置関係が、Cクラスの方が肩が高い位置になり、故にバスタブに浸かってる感がCクラスの方が低く、外界にむき出し感が強いです。湯船でいうなら、MINIは肩までしっかりお湯に浸かっている感じ、Cクラスの場合は肩がちょっとお湯から出てる感じです。また、リアシート座席の住人の顔からリアウインドウ後端までの位置もCクラスの方が遠く感じ、リアシートに座った時の「守られてる感」はMINIの方に分があります。この点はとても意外でした。メルセデスといえば守られてる感というイメージだったので。ただ、このむき出し感が楽しかったのも確かです。とは言えその際に不思議だったのは、リアシートに座った時の風の直撃はCクラスの方が少なかったことです。MINIのリアシートはもし通り風でもみくちゃになりますが、Cクラスのリアシートではそよ風プラスアルファ位ですね。因みにMINIは春一番位です。Cクラスのリアシートはオープンにしていてもそこそこ実用的、その確認ができたことは収穫です。


という事でCクラスカブリオレ、いい車だということが確認できました。
私がオープンカーに対して望むものは全て持っていそうです。そればかりか、エアスカーフがある事で望外に冬のオープンドライブが快適そうです。乗り心地も良く、安全装備も盛りだくさん。望むものは全て揃っていそうです。問題になりそうなのはルックスが特段可愛くもカッコよくもないってことくらいですかね。シュッとしている感じといいますか。その部分を愛せるか?そこ位でしょうか。

それでは。

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