2019年5月26日日曜日

初めてのカレコでC-HRに乗りました


初めてカレコのカーシェアリングをしてみました。
借りてみたのはC-HRのガソリン車、1.2S-Tの4WD仕様です。
ボディサイズは 4360×1795×1565mm、車重1470kgと、ウチのMINIクーパーコンバーチブル の 3835×1725×1415mm、車重1330kgと比較すると一回り大きいサイズになります。
一方でエンジンは1.2リッター4気筒ターボで出力は116ps、トルクが185N・mですから、1.5リッター3気筒ターボで出力136ps、トルク220N・mのMINIと比べるとスペック上はアンダーパワーなのではないかと想起させられます。


今回の目的は「カレコのカーシェアリングはどの程度スムーズに利用できるのか。何か気になる部分はないか」ということの確認を主眼においていたため、レンタル時間2時間弱、走行距離20キロかつ都内下道だけと、非常に限られた状況下での感想になります。ちょっとだけ時間の長いディーラーでの試乗、みたいな感じですかね。

パッと車に乗り込んで、まずは乗り込みやすさに気づきました。変にかがんだりよじ登ったりというような感覚がなく、なんの違和感も苦労もなくすっと乗り込めた感じです。運転席に座り、シートを合わせ、ミラー類を合わせ、ハンドルを合わせる。この一連のドライビングポジション合わせの作業も実にすんなり。全ての調整レバー等が「ここにあるだろうな」という位置にあるため、初見の車にいきなり乗り込んだ状態でも実にスムースに事が運びます。これは以前トヨタ車に乗り続けていたせいもあるかもしれませんが、実にトヨタらしいユーザーフレンドリーさだなと思いました。何もかもがしっくり。まるでずっと乗ってる車のようなとっつきやすさです。


走り出すとその乗り心地の良さに気付かされます。どちらかというとふんわりとした乗り心地で、あまり状態の良くない路面のところもいなす様な乗り心地で進んでいきます。そして事前の予想に反して、なんか速い。。。少なくとも下見とを走行している限り、パワー感はウチのMINIと同等かそれ以上に感じます。これはCVTの設定で出足が良い感じになっているせいなのかもしれませんが、このセッティングは都内での乗りやすさには貢献していると思います。それほど踏まなくても力強く加速していきますし、当然ながら変速ショックがないためスムースですし。都内下道だけの評価で言えば、MINIより乗りやすい車だと思いました。

一方で気になる点もいくつかありました。
一番気になったのはロードノイズです。路面状況の良い道だと静かなのですが、ざらついた路面に来ると途端に盛大なロードノイズが侵入してきます。もちろんこれはタイヤに主因があるわけですが、一方でロードノイズの侵入対策があまりなされていないということでもあり、ここはもう少し頑張ってくれた方が都市型SUVとしては魅力が増すんじゃないかな、と思いました。綺麗な路面とザラついた路面とのギャップがあまりにも大きかったので気になった次第です。むしろウチのMINIの様に綺麗な路面でもそこそこうるさい方がロードノイズに耳が慣らされてしまっている分、感覚的にはざらついた路面でもロードノイズを不快感を感じないような気がしました。今日使った道はいつもよく使う道だったので、「あれ、こここんなにうるさい道だったっけ?」と感じさせられた次第です。

もう一点は乗り心地の柔らかさから来る酔いの問題です。私は全く問題ないのですが、同乗者は乗り物酔いに弱い人なので、少し気になったとのこと。ブレーキの時よりも普通に定速走行している時に路面のギャップを乗り越えるような場面で「フワン」といなす感じが少し酔いそうな感じがする、と。まあ、アバルト595コンペティツィオーネの路面ギャップを直撃的に拾う乗り心地の方が酔いにくいという人の言うことですから、参考になるかはわかりませんが。。。

それとこれはグレードの問題なのかもしれませんが、内装が真っ黒で素っ気なく、プラスチック感も強くてあまり魅力的には思えませんでした。同じプラスチック祭りでも、フィアット500の様に「プラスチックで何が悪い」とばかりにプラスチックであることを生かしてカラフルかつ凝ったデザインにしてみたりしてくれれば、ずいぶん印象も変わると思います。


限られた時間、短い距離、市街地走行だけという限られた条件下での判断はありますが、C-HRは実によくできた車だと思いました。パワー感も全く問題なく、乗り心地も車酔いしにくい私には良くて、各操作系が軽くて運転もしやすく、実に良くできている車だと感心しました。C-HRは街でよく見かける売れ筋の車ですが、売れる理由がわかった気がします。


では欲しいかと言われれば、そこは微妙かもしれません。オープンカーではないということを無視して考えるとして、似た様な価格帯で考えるとすると、乗り心地の良いユーティリティに優れた車が欲しいと考えた時にはシエンタやフリードの方が魅力的に見えますし、SUVが欲しいと思った時にはジムニーシエラが、楽しげな車が欲しいと思う場合にはフィアット500の方が魅力的に見えます。
ただ1つ言える事としては、C-HRはそれら全ての要素をかなり高い異次元で網羅しているということです。突き抜けた何かはないですけど、相当な優等生、オールマイティカードの様な存在だと思います。家族の要望をまとめて誠実に選定していくとC-HRに行き着く、そんな感じの車だと思いました。

やっぱり車って乗ってみないと見えてこないことって多いですよね。
それでは。

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