2020年10月26日月曜日

C180カブリオレ 1年半乗った総評

という訳で、C180カブリオレからロードスターに乗り換える事になりました。

C180カブリオレに不満があった訳ではないのですが、どうしても今はスポーツカーに乗りたくて。

そこで今回は1年半乗ったC180カブリオレについて、総括的なことを書いてみようかと思います。


総評: ゆったりと乗れる極楽な車

良かった点:

1. レーダークルーズを用いた時の安楽さ

C180カブリオレのACCとLTAはとても優秀です。高速に乗り、一度セットしたら後はもう殆ど車任せで目的のICまで行けてしまう、そんな感覚です。家人もこの昨日はとても気に入っていて、ロードスターに乗り換える時の最大の障壁となったのが、この安楽な長距離移動が出来なくなることでした。そのくらい多用していましたし、重宝していました。勿論ブレーキが多少ラフであるとか、先行車がいなくなった時の加速が急だったりとか多少の気になるポイントもあるのですが、総合的にみると本当に満足度の高い機能でした。


2. 開放感あふれるオープンドライブ

C180カブリオレは4シーターのDセグメントカブリオレなので、オープン時の開口はとても大きなものとなります。風の巻き込みはそれなりにあり、高速では80キロ以上出す気が起こらないくらいではあるのですが、反面郊外の一般道を流すような状況での開放感はとても素晴らしいものがあります。C180カブリオレでは北海道まで行きましたが、十勝平野をドライブした時の爽快感は得難い経験でした。本当に爽やかで、いつまでもドライブしていたくなる、そんな経験でした。



3. 全体的なゆったり感

C180カブリオレはシャープな感覚の乗り物ではありません。エンジンパワーも車体重量の割には大きくないので、加速が鋭いわけではありません。走行性能に関しては全てが「必要十分」という言葉に集約されると思います。尖った部分のない、マイルドな乗り味の乗り物です。

メルセデスですから、車内の装備も充実しています。シートは電動でバッチリポジションが設定できますし、メモリーもできます。シートヒーターの効きもいいですし、長時間乗っても疲れない良いシートでもあります。アンビエントライトも様々な設定ができて、暗い夜道でも車内の雰囲気を楽しげに、明るくできます。インフォテイメントシステムも現在求められる水準のものはそつなく纏められていて不満がありません。C180カブリオレの助手席性能、相当高いです。全体的にガッチリしていて安心感高いですしね。C180カブリオレに乗っていて感じたのは、家人を含め女性からの支持がとても高かったこと。こんなことはこれまでの車では一切なかったので、この点は「奥さんをなんとか説得してオープンカー買いたい」と考えた時に、奥さんを説得できる可能性のある候補車として使用できるんじゃないかなと思います。オープンにさえしなければ殆ど普通のクーペと同じ使い勝手と騒音状況なので「君と乗るときは開けないから良いでしょ」みたいな説得もできるかも。。。屋根開けなければちょっとしたセダンよりもミニバンよりも静かですよ、C180カブリオレ。


イマイチだった点:

1. イマイチ痒いところに手の届かないインフォテイメント

ナビがイマイチなんですよね。。。選択してくるルートもイマイチですし、頑ななまでにそのルートに戻そうとしますし、地図更新も一年に一回位ですし、ナビは全体的にイマイチだったかな、と。最後の方は結構な頻度でAppleCarPlayでNAVITIMEやGoogleマップ使ってました。その方がストレスなく正確に案内してくれるので。

また、Bluetooth接続した時のiPhoneとの接続もイマイチでした。普段iPhoneをBluetooth接続してAmazon MUSICアプリから音楽を流しているのですが、その日の最初に乗車して、アプリから音楽を流し始め、ある程度ドライブした後にコンビニに寄って一旦車を降りて用事を済ませ、再乗車してエンジンをかけたような時、これまでの車たちは自動的に再接続してエンジン止めた時に流れていた曲から再度再生が始まる感じだったのですが、C180カブリオレではそれができる時とできない時とがありました。しかもできない時が圧倒的に多いという比率で。結局最後まで改善策どころか発生条件も見当がつかない状況だったので、その点はイマイチでしたかね。

インフォテイメントという点では、118dやミニコンバーチブルはC180カブリオレより良かったと言えると思います。個人的な感想としてはBMW系の方がインフォテイメントは好みですね。


2. 意外と乗り心地が良くない?

これはあくまで期待値との比較の話なのですが、エアサス仕様にしては最もコンフォート寄りにセットした場合でもふんわり柔らかな乗り心地ではない感じでした。ちょっとパンパンに空気の詰まったビーチボール感がある乗り心地というか、張った感じの抵抗感がある乗り心地と感じました。勿論跳ねるという感じではないのですが、もう少し空気の抜けたビーチボール感を期待していたので、期待値よりは柔らかくない、ゆったりしていないなと感じています。絶対的には乗り心地の良い車であることは間違いないのですが、4シーターオープンカーという「ゆったり流す車」というイメージにしては若干硬いという感じですかね。因みに、スポーツプラスにすると明確にゴツゴツします。高速の目地段差なんかではコンフォートとスポーツ、スポーツプラスとの間で明確に硬さが変わるので、その意味ではハッキリした味付けで設定分けしているだけの意味はあると感じました。勿論、スポーツプラスでもアバルト595のようなハードさは全くありません。当たり前ですが。


3. 案外オープンにできる局面が多くない

C180カブリオレのオープン機構、結構派手なギミックです。トランクフードがガバッと開き、その姿勢のまま10秒ほどかけて幌が収納もしくは展開し、最後にトランクフードが閉まる。その一連のメカメカしい動作が街中でやるには結構派手です。例えば信号待ちの時にやると、信号待ちしてる通行人が物珍しそうに見ているくらいの仰々しさです。そんな風なんで、街中での開閉は躊躇するんですよね。例えば、市街地だけを移動するような時や郊外だけを走る時なんかは一度開けちゃえば目的地まで閉じなくて良いので良いのですが、途中に高速を挟んだりするような移動の場合は高速のICの前で閉じたいので、結果家出てから高速降りるまでの区間はずっと閉じっぱなしというパターンが増えました。高速降りたら降りたで郊外ならまだ良いのですが、そこも市街地だったりすると結局開けられず。。。なんてことも多々あり、開閉時の仰々しさゆえにオープンに出来ないことが散見されたのもまた事実です。なお、高速でオープンにしたくないのは前述の通り80キロ超えると風の巻き込みが結構なことになってお世辞にも快適と言えないからでして、1人の時ならまだ良いのですが、助手席に誰かいるような時は絶対閉める位の巻き込み感という感じでした。勿論、後席に人乗せる時に高速でオープンにするのはあり得ません。後席に乗った人に対して悪い感情を持ってるので無ければあり得ない所業とでも言うべき居住環境になりますのでね!

ということで、(オープンバカの希望と比較して)意外と開けられないという結果になりました。ミニコンバーチブルからC180カブリオレに乗り替えてから、ミニコンバーチブルにあったパーシャルオープンモード(サンルーフのようにルーフ前端部分のみ開く)が、オープンする時の動作が大掛かりになりがちな4シーターオープンカーにとっては意外と重宝するモードだったんだと気づきました。当時はあまり使ってた印象ではなかったんですが、振り返ってみると「確かに街中ではちょっとした時に使ってたな」と思い返しました。あれ、やっぱり良い機能でした。



C180カブリオレは私にとって初のメルセデスでした。C180カブリオレに乗って、世間がメルセデスを高く評価する理由が分かった気がします。確かに物凄く良い車です。不足するものは何もない、むしろ過剰なものが目立つような車です。落ち着いていて、安心感があって、贅沢な部分もあって、重厚な部分もあって安楽で。身の回りの女性からの支持がとても高かったことからも、世間の評価と私を含めた身の回りの評価が一致しているなあとしみじみ思いました。私自身も本当に気に入って乗っていました。刺激はないけれど、これはこれで良いもんだなと。ロードスターに乗り換えたのは気の迷い的な部分も大いにあるので、そのうちC180カブリオレが懐かしく、戻りたくなる局面が出てくるだろうなと、今からそう思っている程に良い車だったと思います。今は、来年には出てくるという噂の新型Cクラスのステーションワゴンに1~2年後に乗り換えるというシナリオもアリかな、なんて思ってます。どうせ新型Cクラスも良い車に決まってるのでね!その位メルセデスに良い印象を持たせたC180カブリオレでした。

因みに、マツダディーラーさん下取りもものすごく頑張ってくれて、ロードスターの総支払額を遥かに超える値が付きました。今回の乗り換えではロードスター、Z4、V60、スープラ、GRヤリス、新型ISについて下取り込みの見積もりをもらいましたが、トヨタ系以外のディーラーさんではとても高い下取り価格が付きました。C180カブリオレの車体本体価格比でいうと6割から7割の間だったので(ウチのC180カブリオレの場合はオプションいっぱい付いてたので購入価格比だとグッと下がりますが)、その意味でも結構良い選択肢だと思いますよ、C180カブリオレ。不思議だったのはトヨタ系の下取りで、他社ディーラーさんの付けた下取り最高提示額の6割とかだったんですよ。スープラも好きで結構本気だったんですけど(ぶっちゃけ今回の乗り換えはスープラRZのとてつもない年改の情報からスタートしてます。大パワー直6のスポーツカーに乗れる最後のチャンスか?という思いがスポーツカー乗りたい熱に火をつけた感じです)、流石にあの下取り額では厳しすぎて断念しました。ディーラーさんの査定でここまで差がつくもんなんですね。買取店も一社だけ見てもらいましたが、そこの値段はトヨタ系以外のディーラーさんの最高提示額よりもほんの少し上という程度だったので、ディーラーさんにお任せすることにしました。

契約から納車までは2ヶ月程度でしたが、マツダディーラーさんがその間C180カブリオレに乗り続けられるようにしてくれたのも有り難かったですね。

最後に再度となりますが、C180カブリオレはとても良い車でした。


それでは。

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